がっつり!!治療プランの概要

振動療法は、筋硬結(主に)に対し圧と振動を加え、その筋繊維を一度破壊し、自然治癒力でもって正常な筋肉へと再生させる治療法です。

筋硬結は、本当に「石のように」硬いものです。

ですので、一度の振動療法でほぐれることはありません。
何度も治療を重ね、表面から少しずつ筋繊維を解いていくことになります。

本来、治療の観点から言えば毎度、筋硬結へダイレクトに/最大限の圧を加えることが理想的です。

ですが、アプローチの深度(治療用バイブを身体に入れる深さ)や圧が一定以上になると、治療中に「痛み」が伴うようになります。(※痛みの出方には個人差があります)

したがって、お客様への負担を考慮し、通常はこれらの度合いを60-80パーセントに調整をして治療を行っております。

ですが、

  • 遠方から来られた方
  • スケジュールの都合で定期的に治療を受けられない方
  • 治療効果を早く得たいとお考えの方

など、患者様の中には、多少の痛みが伴ったとしても、治療効果を優先させたいと考えている方々がいらっしゃいます。

こうした患者様のために、アプローチ深度や圧に制約をかけない「がっつり!!治療プラン」を作成いたしました。

「がっつり!!治療プラン」は、とにかく「筋硬結をたたくこと」を最優先に、名のとおり 「がっつり!!」と治療を行うプランです。

がっつり!!治療プランのメリットは、言うまでもなく治療効果の向上です。
筋硬結に対し、より深く・強くアプローチを行うことで、通常よりも筋硬結の改善度が向上する傾向があります。
※あくまで「筋硬結の改善」という観点からみた効果です。がっつり治療プラン=症状の早期改善を確約するものではありません。

ナーブルーツ治療院ナーブルーツ治療院

筋硬結の改善度と慢性症状の改善度は、きれいに比例しません。
往々に、筋硬結の改善に対し、遅れて症状の改善が表れることが多いです。

一方のデメリットは、申し上げたとおり治療中に生じる痛みが増すという点です。

この痛みにより、治療に対し恐怖心が発生し、治療中に身体がこわばるようになってしまったら、逆効果となってしまいます。

ですので、がっつり!!治療プランをご希望の方は、まずは事前にご相談ください。

それまでの治療から患者様の痛み耐性を考慮した上で、可否判断をさせていただきます。

がっつり!!治療プランをご利用いただく上でのお願い

がっつり治療の及ぼすインパクトは大変大きいものです。

したがって、アプローチ箇所や角度、圧のかけ方を少しでも間違えると患者様のお身体に支障を及ぼす可能性があり大変危険です。

ですので、治療家としては通常の治療の何倍もの集中力・体力を要することとなります。

そのため、がっつり!!治療の前後2時間はメンテナンスのため、他の患者様の治療をお休みさせていただきます。
(例えば、午後6時から1時間のがっつり治療を行う場合、午後4時から9時まで治療受付不可となります。)

ですので、がっつり治療は治療時間と合わせて前後2時間の空きがある状態でなければ、ご予約いただくことができません。
予めご了承ください。

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大抵、がっつり!!治療プラン実施の1か月半~2か月前であれば、ご希望の治療日時をご指定いただけることが多いです!

また、治療枠が大きく制限されることになるため、がっつり治療は通常価格に25%を上乗せした治療料金を設定させていただいております。

合わせてご了承いただければ幸いです。

がっつり!!治療プランの体験レポート

ここからは、実際にがっつり治療プランを体験された方の改善工程をまとめたものをご紹介させていただきます。

この患者様が「がっつり!!治療」を受けられた理由

この方は、既に月に1回ペース振動療法を約1年間継続され、順調に体質改善が進んでいました。

振動療法を受ける前(始めて来院された際)は以下のような状態でした。

  • 一日中「自律神経の疲れ」が抜けず、パソコン作業を2-3時間されたら横になる生活。
  • 寝付くのに1時間ほどの時間を要し、中途覚醒にも悩まれてた。

以下の図は初回治療後治療開始1年後の写真を並べたものです。


1年の治療を経て、背骨の左右の歪み具合はかなり改善しました。

以前は、①腰椎が左に大きくカーブし、②その上の胸椎5番からは逆に右に大きくわん曲していましたが、①がほとんど目立たなくなりました。
これは、腰椎部の脊柱起立筋群(主に最長筋)の拘縮がかなり改善したためと思われます。

あわせて、患者様の主訴である自律神経の乱れによる症状も改善したようです。

  • パソコン作業後の激しい疲れがなくなった。(一日数回横になっていたのが、昼食後に一度、昼寝を取るだけで身体が持つように)
  • 寝つきの悪さが改善した。

このように、1年でかなりの体質改善が果たせました。
一方、以下の症状は残ったままの状態でした。

  • 疲れが溜まってくると自律神経が乱れやすくなり、症状が発症する
  • 中途覚醒

この患者様は、ご自身の自律神経の乱れの原因を頸椎~胸椎部の筋肉のこわばりから来る「背骨の歪み」と考えられていらっしゃいました。

そこで、仕事に余裕のあるこの時期に、集中的に治療を受け、背骨のゆがみを一気に改善させたいとのことから、1か月で計4回、がっつり!!治療プランを受けることになりました。

ここからは、具体的に治療経過をご紹介していこうと思います。


こちらは、がっつり治療実施前の患者様の身体です。

状態を確認すると、やはり胸椎から頚椎にかけての右カーブが目立ちます。
触診の結果、

  • ①【左】胸椎10-12番周辺多裂筋・最長筋・腸肋筋の硬桔化
  • ②【右】胸椎全体腸肋筋・最長筋の硬桔化
  • ③【右】頚椎部筋肉群(主に板状筋・肩甲挙筋)の硬化

が確認できました。

治療方針

上記3か所の相互関係として①②が発生した結果、③が生じたと見立てました。

したがって、①②を主な治療対象とし、集中的に振動療法に施し、拘縮の改善を図ることとしました。

③については、①②の治療による変化を確認しながら、手技と振動療法を都度使い分け、硬化改善を促進していくことにしました。

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③が①②からの影響を受けた経緯は、「骨」由来/「筋肉」由来の2パターンが考えられます。

「骨」由来…骨の歪みによるもの
①②により背骨が緩やかな左カーブを形成、その軌道修正のために③が発生。
「筋肉」由来…筋硬結からの影響によるもの
胸部において脊柱起立筋に筋硬結が形成されており、その影響を受けて頚椎部においても硬化が発生。

※筋硬結を含む筋肉を硬桔筋(こうけつきん)と呼びます。
硬桔筋は筋硬結からの影響を受けやすく、筋硬結が形成されていない箇所においても硬化を引き起こしやすいという特徴があります。

治療1回目

初日は、以下の手順で治療を進めました。

  1. 左右の脊柱全体へ振動療法
  2. ①胸椎10-12番周辺の左側多裂筋/最長筋/腸肋筋に対する集中的な振動療法
  3. ①②の周辺でこわばりが強い箇所に対し、振動療法と手技による施術

治療による変化


脊柱起立筋に動きが出るようになり、姿勢が改善されたのが確認できます。
特に、前後方向において背骨にわん曲が出てきました(21:22→21:59において、骨盤の後傾が改善されたのが確認できます)。

また、写真からは把握しにくいですが、横方向への歪みに対しても改善が見られました。

治療2回目

2回目は、

  1. ②胸椎全体の右側腸肋筋・最長筋
  2. ③頚椎部右側の筋肉群(主に板状筋・肩甲挙筋)の治療

を行ないました。
当初、②は振動療法を施す予定でしたが、拘縮度に部分差があったため、振動療法ではなく手技を採用、触診で拘縮度合いを判断しながら治療を行ないました。

治療による治療による変化


治療を進めていく中で、腰椎部の右側腸肋筋の硬化が気になったので集中的に振動療法を施したところ、肩甲骨の左右での高低差が大きく改善しました。

12:57や13:40と比べ、13:46の写真は赤線(左側の肩峰)と右側の肩峰との高さの差が小さくなっているのが確認できます。

これにより右の肩を引き下げている主な要因の一つとして、腰椎部の肋筋の硬化が浮上しました。
したがって、主な治療部位の対象に④腰椎部の右側腸肋筋の硬化を追加することにしました。

骨盤の歪み

患者様から右足のハムストリングスが気になるとの訴えがあり、右足を確認したところ、右足の股関節の歪みを確認することができました。

股関節の動きを確認したところ、右足の股関節の内旋運動における可動域が圧倒的に狭いことが確認できました。

この股関節の歪みが下半身の左右バランスを崩し、結果④【右】腰椎部の腸肋筋の硬化を発生させていることが想定されます。

この患者様は脊柱全体の左右方向の歪みがかなり強いですが、もしかすると、この股関節の歪みが大元の原因なのかもしれません。

がっつり!!治療プラン前半を終えて

  • ①【左】胸椎10-12番周辺の多裂筋・最長筋・腸肋筋の拘縮
  • ②【右】胸椎全体の腸肋筋・最長筋の拘縮

への集中的な治療による姿勢の改善効果が確認できました。
これにより最初の見立てどおり、①②が背骨の歪みの主な原因であることが明確になりました。

したがって、引き続き①②の治療を集中的に行なっていくこととしました。

また、右側の肩を下げている大きな要因の1つとして、④【右】腰椎部の腸肋筋の硬化の存在が明確になりました。
今後、こちらも集中的に治療を行なう対象に追加することとしました。

さらに、治療を進める中で右股関節の不具合を発見することができました。

この股関節の歪みが、④【右】腰椎部の腸肋筋の硬化、ひいては背骨全体の左右バランスを崩している元凶要因かもしれないと考え、治療対象として修正を図っていくこととしました。

今後の治療方針

  1. ①【左】胸椎10-12番周辺の多裂筋・最長筋・腸肋筋
    ②【右】胸椎全体の腸肋筋・最長筋
    の振動療法/手技の集中治療を引き続き継続。
  2. 右肩を引き下げている主な要因候補である④【右】腰椎部の腸肋筋の硬化についても集中治療対象に追加。
  3. 右足の股関節の歪み調整(アライメント調整)と骨盤調整を1ヶ月間毎日施行。
    (治療の中で新たに問題箇所が発覚した場合は、都度対処。)

以下、後半レポートに続きます。