肩甲挙筋は頸椎(1~4)と肩甲骨をつなぐ筋肉です。

肩甲挙筋の上には、僧帽筋(写真では非表示になっています)・板状筋・胸鎖乳突筋が覆いかぶさっています。

肩甲挙筋は肩甲骨の挙上、および下方回旋に関与します。

肩甲挙筋は大変凝りやすい筋肉です。

肩こりにはなで肩タイプといかり肩タイプがありますが、その両タイプとも肩甲挙筋の硬化が要因となります。


参照:「いかり肩/なで肩」タイプ別肩こり解消法をご紹介!

肩甲挙筋のストレッチ

  1. 椅子に座り、左手で右耳の上(こめかみ辺り)を抑えます。
  2. 右手で椅子の縁をつかみ、固定します。
  3. 顔を左側に傾けたら、左手に少しずつ力を加えながら肩甲挙筋をストレッチします。
  4. しっかりとストレッチがされた状態で20秒キープしましょう。
ナーブルーツ整体院ナーブルーツ整体院

伸ばす方向と反対側に首をひねることで、肩甲挙筋を覆うように位置する僧帽筋(上部繊維)が緩み、肩甲挙筋をストレッチしやすくなります。

頸椎から肩甲骨をつなぐ「肩甲挙筋」をしっかり意識し、首の角度や頭に置く手の位置を工夫するようにしましょう。

棘上筋のエクササイズ

棘上筋の働きが弱いことで、代わりにその働きを肩甲挙筋が担うために過剰機能することとなり、硬化してしまう場合があります。

この場合、肩甲挙筋のストレッチと合わせて棘上筋のエクササイズを行うのが効果的です。

以下、棘上筋のエクササイズをご紹介させていただきます。

ゴムバンド(エクササイズバンド)を使ったエクササイズです。

  1. 左足でゴムバンドの一片を固定し、もう一方を右手で持ちます。
  2. 左手で棘上筋に触れながら、右手を持ち上げた状態で4秒キープしましょう。
  3. これを10回×左右3セットずつ行いましょう。
ナーブルーツ治療院ナーブルーツ治療院

棘上筋に触れながら、棘上筋がしっかりと機能しているのを感じながら行いましょう。
また、持ち合げる腕は前後にぶらさず、垂直に持ち上げるのがポイントです。

いかがでしたか?
ストレッチを継続的に行うことで、硬化した筋肉は少しずつ緩んでいきます。

ご紹介したとおり、肩甲挙筋は非常に凝りやすい筋肉です。
肩こりにお悩みの方は、是非この肩甲挙筋を緩めるためのストレッチを実施してみてください。

ストレッチを1か月間、毎日続けたにもかかわらず、症状に変化が起こらない場合、他の筋肉にアプローチをしたほうが効果が得られるかもしれません。

以下のページでは、肩甲挙筋以外に腰痛の原因になりうる筋肉の概要とストレッチの方法を紹介しています。
是非、ご覧ください。

また、肩こりの原因となっている筋肉の特定が難しい方や、複数の筋肉のこわばりが複数の筋肉に及び肩こりが発生している方向けに「多くの方に効果が期待できるストレッチ」をまとめました。

こちらも参考にしていただければ幸いです。

リンク:肩こりの人にまずやっていただきたい基本的な腰痛解消ストレッチ〇選

継続的な不良姿勢が原因で生じる筋肉の硬化は、ほとんどが体の深部から表面へと硬化が進んでいきます。

肩甲挙筋の硬化が続くことで、その奥に位置する多裂筋や脊柱起立筋「硬結化」を起こし、それにより神経が圧迫されて生じる継続的な神経障害があなたの肩こりの原因になっている場合があります。

その深部の筋肉の硬化のほとんどは、よるものです。

「硬結化」とは?
「硬結化」とは、
不良姿勢などにより炎症・損傷が繰り返し度々発生することで、筋繊維が硬く短縮したままの状態になってしまうことを指します。
硬結化した筋肉を「筋硬結」といいます。


以下のページで筋硬結を詳しく説明しております。
筋硬結とは?

成人した現代人のほぼ全員が筋硬結を有しています。
この筋硬結が感覚神経に影響する場合、肩こりや腰痛などの症状が発症します。

筋硬結は継続的に神経障害を引き起こすため、肩こり・腰痛は慢性的なものとなります。
この場合、この筋硬結を治療しない限り、肩こりが改善することはありません。

「振動療法とアライメント調整」であなたの慢性化した肩こりを改善しませんか?

筋硬結は、一般的な整体で行われるマッサージや手技で改善できるものではありません。

当院は、振動療法とアライメント調整でこの筋硬結を施術対処とする専門の施術院です。


こちらが当院の振動療法で使用している「施術用バイブ」になります。

この振動により、正常な箇所への刺激を最小限に抑えながら、あらゆる慢性症状の原因である筋硬結を解消していくのです。

肩こり・腰痛を改善したい方は、ぜひ一度ご相談ください。